開催方法 会場開催及び録画配信
日 時 令和5年11月18日(土)13:00~17:00(受付12:30~)
場 所 福岡県歯科医師会館 5階 大ホール(福岡市中央区大名1丁目12-43)
配 信 令和5年12月1日(金)~令和6年3月31日(日)
更新情報
令和6年3月31日【日】 第28回福岡県学校歯科保健研究大会の録画配信は終了しました NEW!
令和5年12月1日【金】 第28回福岡県学校歯科保健研究大会の録画配信を公開しました
令和5年7月3日【月】 大会ホームページを公開しました。
第28回 福岡県学校歯科保健研究大会
ご挨拶
一般社団法人 福岡県学校歯科医会
会長 平瀬 久義(ひらせ ひさよし)
第28回福岡県学校歯科保健研究大会開催にあたり、ご挨拶を申し上げます。
本研究大会開催に際しご尽力いただきました関係者の皆様に心から御礼申し上げます。
福岡県学校歯科医会では、児童生徒が心身共に健康に、且つ安全に学校生活をおくることは、学校安全・学校保健の観点からとても大事なことと考えています。しかしながら、成長発育期の多感な児童生徒が、体育や部活などスポーツだけでなく日常生活においても歯・口の外傷や歯を失う事になれば、大きなダメージを受けかねません。現在、むし歯や歯周疾患で歯を失う児童生徒が減少してきたにもかかわらず、外傷によって健全歯を失う状況はなかなか減少していません。今年度は、学校における歯・口の外傷予防及びその対策に重点を置き、スポーツ歯科医学のスペシャリスト、学校歯科保健・安全について造詣の深い関係者、養護教諭の先生方を講師としてお招きし、研究研修を行うことにいたしました。
本研究大会を通じ、更に子ども達の歯・口の健康に関心をもってもらい、安心安全な学校生活がおくれるよう、学校歯科保健関係者の皆様のご指導ご協力をいただき、一緒に福岡県の学校歯科保健安全教育の課題の一つとして取り組んで行きたいと考えています。どうぞよろしくお願いいたします。
開催要項
- 主 題
「歯・口の健康づくりの総合的展開を目指して」 ~「生きる力」を支える安心・安全な学校歯科保健活動~ - 趣 旨
近年、学校歯科保健活動の結果、むし歯は減少し軽症化してきているが、残念なことに外傷により健全歯を失うケースが増加している。その意味から外傷予防に努めることは、子どもたちのQOLを高め、健康な生活を保持増進するという“歯・口の健康づくり”にとって大きな意味がある。
外傷の発生を未然に防ぐためには、自らの安全や他人の安全について学習し、危険を予測し回避する能力の向上、規律・規則の遵守などによる安全確保など、安全について人間性に根ざした態度や習慣などを身につける保健教育の実施は重要である。
このような観点から本研究大会では、歯・口の健康づくりの総合的展開を目指してという主題の基に、「安心・安全な学校歯科保健活動」に焦点をあて研究、協議を行うものである。 - 主 催
一般社団法人 福岡県学校歯科医会 - 後 援
日本学校歯科医会、福岡県学校保健会、福岡県教育委員会、福岡市教育委員会、北九州市教育委員会、福岡県歯科医師会、福岡市学校歯科医会、福岡県歯科衛生士会、九州大学大学院歯学研究院、九州歯科大学、福岡歯科大学、福岡県学校給食栄養士会、福岡県高等学校養護教諭研究会、福岡県小中学校養護教員研究会、福岡県学校給食会、福岡県PTA連合会 独立行政法人日本スポーツ振興センター - 日 時
会場開催日 令和5年11月18日(土) 午後13時00分~17時00分
配 信 令和5年12月1日(金)~ - 会 場
福岡県歯科医師会館 5階 大ホール ( 受付:5階 ロビー 展示:5階 中ホール )「会場案内」をご覧ください。 - 開催形式
会場開催及び後日録画配信 「開催方法と事前登録」をご覧ください。 - 参 加 者
学校歯科医、歯科医師、歯学教育関係者、県市町村教育委員会関係職員、幼稚園・小学校・中学校・高等学校及び保育所等の教職員、歯科衛生士、PTA関係者、学校給食関係者、後援団体関係者、学校保健関係者
開催方法と事前登録
令和5年11月18日(土)第28回福岡県学校歯科保健研究大会は、会場開催と録画配信を併用した開催とすることにいたしました。
【参加方法】
参加人数を把握するため、会場開催の事前参加申込みを行います。
会場案内
ACCESS
◎会場への交通案内◎
【西鉄天神大牟田線】 福岡(天神)駅より徒歩8分
【JR】博多駅より
■西鉄バス(行先番号 ③、⑫、⑬他) 西鉄グランドホテル前下車 徒歩3分
■地下鉄 天神駅又は赤坂駅より徒歩7分
駐車スペースはございません。
大変ご面倒をおかけいたしますが、公共交通機関でのご来場をお願いいたします。
※自家用車での来場の場合は近隣のコインパーキングをご使用ください。
プログラム
PROGRAM
開会 13:00~ 5階大ホール
◯来賓祝辞
福岡県教育委員会 教育長 吉田 法稔
日本学校歯科医会 会 長 柘植 紳平
福岡県歯科医師会 会 長 江里 能成
表彰
◯ 福岡県 よい歯の学校表彰・学校歯科医表彰
◯ 福岡県 歯・口の健康に関する図画・ポスター・標語コンクール
実践活動報告 13:40~14:05
「歯と口の健康づくりを通して育てる望ましい生活習慣」~学校・家庭・地域のつながりを深めながら~
北九州市立泉台小学校 養護教諭 安富 陽子
特別講演 14:10~15:20
「学校での歯・口の外傷予防を推進しましょう」
一般社団法人日本スポーツ歯科医学会 理事長 安井 利一
休 憩
基調講演 15:45~16:10
「学校等での事故を減らすために」
独立行政法人日本スポーツ振興センター災害共済給付事業部 福岡業務推進課 課長 藤山 大祐
時局講演 16:15~16:50
「学校歯科保健の最新の動向」
公益社団法人日本学校歯科医会 会 長 柘植 紳平
感謝状贈呈 16:55
閉会
講演抄録
ABSTRACT
実践活動報告
安富 陽子(やすとみ ようこ)
学校名 北九州市立泉台小学校
役職名 養護教諭
略 歴 平成26年4月 北九州市立黒崎中央小学校 勤務
令和2年4月 北九州市立泉台小学校 勤務
演題
「歯と口の健康づくりを通して育てる望ましい生活習慣」~学校・家庭・地域のつながりを深めながら~
コロナ禍の令和2年度に赴任し、一斉休校から分散登校を経て、定期健康診断の実施にも制限があるなかでのスタートでした。今まで当たり前に行っていた給食後の歯みがき励行、集合型での学校保健委員会や児童保健委員会による集会等の実施も難しくなりました。
例年より少ない活動の機会ではテーマをしぼる必要があると感じ、生涯を通じての健康の土台となる「歯と口の健康」をテーマとしました。
- 学校保健委員会
「毎日の歯みがきをとおして、自分の健康について考えよう」
各学級ごとに年間のめあての設定と家庭への周知 - 児童保健委員会での取組
①はみがき・せいかつアンケート
②歯と口の標語募集および表彰
③動画作成「予防戦隊ハダイジャー」 - 学級活動
①発育測定後の指導
②全国小学生歯みがき大会
特別講演
安井 利一(やすい としかず)
所 属 一般社団法人日本スポーツ歯科医学会
役職名 理事長
略 歴 昭和52年3月 城西歯科大学(現明海大学歯学部)卒業
昭和56年3月 城西歯科大学大学院修了(歯学博士)
平成 9年 4月 明海大学歯学部教授
平成20年4月 明海大学 学長(令和5年3月まで)
令和 5年 4月 学校法人明海大学理事、明海大学名誉教授
演題
「学校での歯・口の外傷予防を推進しましょう」
スポーツ庁は、令和4年3月25日に第3期「スポーツ基本計画」を公表した。この中で「今後5年間に総合的かつ計画的に取り組む12の施策」のなかに「スポーツを実施する者の安全・安心の確保」が挙げられている。また、学校保健安全法第26条にも安全への努力義務が規定されている。学校管理下での歯・口の外傷の発生は、発達段階によって原因は変化する。例えば、小学校では廊下や階段での事故によるものが主であり、中学生では校内での外傷と課外指導での外傷が同程度となる。特に歯・口の外傷ではバスケットボールに外傷が集中する特徴を持っている。高等学校においては、まさに課外指導による外傷が中心となるので、クラブ活動における安全教育・安全管理の徹底を図るべきである。学齢期の歯・口の外傷は児童生徒のQOLにも大きな影響を与える可能性がある。学校において危険の防止は必要欠くべからざるものであり、その基礎を培う力をどのようにして獲得するかは重要である。
基調講演
藤山 大祐(ふじやま だいすけ)
所 属 独立行政法人日本スポーツ振興センター福岡支所
災害共済給付事業部 福岡業務推進課
役職名 課長
略 歴 平成28年1月 独立行政法人日本スポーツ振興センター学校安全部安全支援課 勤務
平成31年4月 独立行政法人日本スポーツ振興センタースポーツ振興事業部支援第一課 勤務
令和3年4月~現在 独立行政法人日本スポーツ振興センター災害共済給付事業部福岡業務推進課 勤務
演題
「学校等での事故を減らすために」
このたびは、このような講演の機会をいただき、平瀬会長はじめ福岡県学校歯科医会の皆様に感謝申し上げます。
また、福岡県の歯科医の先生方には、独立行政法人日本スポーツ振興センター(JSC)の災害共済給付(医療費、障害見舞金又は死亡見舞金の支給)へ多大なご協力をいただいていることに、この場を借りて感謝申し上げます。
JSCでは、学校等の管理下における児童生徒等の災害(負傷、疾病、障害又は死亡)に対して、災害共済給付を行うとともに、災害共済給付の実施によって得られる災害事故情報を活用した学校等の事故防止のための取組を推進しています。
今回は「学校等での事故を減らすために」と題して、「学校等における歯の災害事例」や「福岡県の災害の状況」、JSCウェブサイト「災害共済給付Web」などを紹介させていただきます。
時局講演
柘植 紳平(つげ しんぺい)
所 属 公益社団法人日本学校歯科医会
役職名 会長
略 歴 <学歴、大学・学会職歴等>
1981. 3 福岡県立九州歯科大学卒業
1983. 9 つげ歯科医院開設(現在に至る)
1999.12 学位取得(歯学博士)
<歯科医師会等関係職歴等>
1997. 4 (社)岐阜県歯科医師会理事(〜2009.3)
2021. 4 (一社)恵那歯科医師会会長(現在に至る)
<学校歯科関係職歴等>
1984. 4 恵那市立中野方小学校学校歯科医(現在に至る)
1999. 4 (社)日本学校歯科医会理事(〜2003.3)
2002 文部科学省学校歯科保健参考資料作成相談員
2003. 4 (社)日本学校歯科医会常務理事(〜2007.3)
2006 日本スポーツ振興センター歯牙障害防止委員会委員
2007. 4 (社)日本学校歯科医会副会長(〜2012)
2009. 4 (財)日本学校保健会副会長(〜2012)
2010 文部科学省学校歯科保健資料作成協力者
2010 日本スポーツ振興センター業務運営委員(〜2012)
2017. 7 (一社・公社)日本学校歯科医会副会長(~2023.6)
2023.6 (公社) 日本学校歯科医会会長(現在に至る)
演題
「学校歯科保健の最新の動向」
学校における口腔の疾病と言えば、「むし歯」と「歯肉炎」が思い浮かぶでしょう。しかし、ここ20年ほど前から、第3の疾病の存在が無視できなくなってきていました。それは歯列・咬合や顎関節に関連した疾患です。平成25年に文部科学省で開催された、今後の健康診断の在り方検討委員会から出された報告書には、こんな一文があります。
今後は歯列・咬合及び顎関節についても大きな課題となってくる。これらは「食べ物を取り込み、食べる」機能、「表情をつくり、話す」機能及び「運動を支え、体のバランスをとる」機能等に直接関わっており、生活の質に関係してくるため、学校歯科医はもちろん、教諭、養護教諭をはじめとする教職員にも、その重要性の共有が求められている。
さらに令和3年6月に国会で一般的な矯正治療が医療保険の対象外であることについて質問され、当時の文科大臣が調査して善処すると答えたことから、日本学校歯科医会役員が文科大臣に呼ばれ実情の説明をすると共に、その後の対応について話し合われました。その結果として令和4年3月末に文科省から都道府県教育委員会に通知文が出され、それに呼応して日本学校歯科医会から各都道府県歯科医師会等に文書が発出されました。
もう一つ、令和3年6月にフッ化物洗口と教職員の働き方改革に関連した国会質問があり、文科大臣からはこれについても文科省と日本学校歯科医会で協議してほしいと要望が出されました。この協議結果も令和3年度中に結論が出ていたのですが、ちょうど厚生労働省で平成15年に出された「フッ化物洗口のガイドライン」の改定作業中であったため、それとの整合性を考え、文科省からの文書発出のタイミングを待つようにお願いしてありました。この事務連絡も文科省から令和4年度中すでに発出されています。
本日はこうした経緯を踏まえて学校歯科保健の最新の動向をお話しし、皆様と情報共有できれば幸いです。
展示
協賛
CONCORD
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